当院は昭和54年に開設され長らくこの地の医療を担って参りました。
故伊藤真義前院長の「より一層患者様、ご家族、地域に寄り添った医療・介護を提供したい」という強い理念により、平成25年に経営体制を一新し、急性期医療と慢性期医療を含めた地域を繋ぐ「橋渡し的病院」を目指して参りました。
伊藤前院長のリーダーシップとそれに応えるスタッフの努力により、市内急性期病院を始めとする周辺医療機関、地域に対して一定の貢献をさせて頂いて来たと自負しております。

誠に残念なことではありますが、去る本年8月8日に伊藤真義前院長が急逝され、私が院長代行の重責を担わせて頂きました。伊藤前院長とは比べるも無く非才の身でありますので、皆様には大変ご心配をおかけしております。
しかしながら伊藤前院長の薫陶を受けた優秀なスタッフがその穴を埋めるべく、一層の働きを見せております。
医師の欠員に対して、伊藤前院長そして私の出身医局である札幌医科大学 心臓血管外科 川原田修義教授および呼吸器外科 渡辺 敦教授のご理解の下、同大学の医師を派遣して頂くこととなり、早速9月より同大呼吸器外科の先生が着任されました。さらに10月以降には同大心臓血管外科の 先生が着任される事になっております。

先日9月10日、私が理事長兼院長を拝命いたしました。
近年の医療下では、急性期病院は短期間の入院で極めて専門的医療を提供する必要があります。一方、高齢化が進む現在の日本において慢性期医療は必須であり、いわゆる療養型病院、老健施設、在宅医療など、その適応や選択肢は多岐にわたり、患者様やご家族の希望も様々です。

今後も当院は、優秀なスタッフ及び各方面の皆様のご協力により、これまでと同様の体制を維持し、より一層スムーズな患者様のお受入れとご紹介を心掛けて参ります。
急性期病院の短い入院期間の後の回復期及びリハビリテーションの期間に、しっかりとした医療を提供し、早期に退院を目指す患者様、長期間の療養を必要とされる患者様、それぞれのニーズにお応えするべく一層の改善を図り「患者様、ご家族、地域に寄り添った医療・介護の提供」を実践して参ります。